歯槽膿漏(慢性辺縁性歯周組織炎、歯周疾患、歯周病)3

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歯槽膿漏2

歯槽膿漏(慢性辺縁性歯周組織炎、歯周疾患、歯周病)2

症状(歯がグラグラし、やがて抜ける)

健康な歯肉は弾力性があり、薄いピンク色をしていますが、歯槽膿漏をおこしてくると、歯肉が赤くなったり、黒ずんだり、弾力性が無くなり柔らかくなってきます。この段階ではリンゴをかじった時に出血する程度で咀嚼にも支障はありません。この段階を過ぎて、歯周ポケットが形成され始めると、歯茎を押すと膿が出たり、血が出るようになり、口臭が酷くなってきます。

より病状が進むと、歯槽骨の破壊が進み歯がグラグラ動くようになり、歯が移動して隣の歯との間が広くなってきてやがて歯が抜けてしまいます。こうなると、食べ物を咬む時の負担が隣接している歯にかかるようになり、その歯もグラグラ動いて抜けるようになるといった具合に、全体の歯におよんでいきます。

治療(正しい歯磨きが治療の基本)

最も大切なことは、歯肉の炎症の原因となっている歯垢を除去し、炎症によって破壊された歯周組織の形成を回復させ、自然治癒が可能になる口腔環境をつくることです。 その手段として最も効果的なのは、歯磨き(ブラッシング)です。正しい歯磨きは、歯科医院の指導で習得することが必要ですが、毎食後に患者様ご自身が歯磨きを行なわなければ効果はありません。その意味で歯槽膿漏の治療は、糖尿病や高血圧の食事療法と同様、患者様ご自身の理解と努力がなければ成功しません。

初期の歯槽膿漏の治療

歯科医院を受診し、歯の周りに硬く付着した歯石を取ってもらい、その上で正しい歯磨きを根気よく続けることで治すことが出来ます。歯磨きがなぜ大切かというと、歯垢を取り除いて歯石の沈着を防ぐだけでなく、歯ブラシで歯肉に刺激を加えると歯肉の上皮が強くなり、血液の循環もよくなって炎症がおさまります。その結果、歯槽膿漏の進行は止まり、初期症状のものは治癒します。

歯垢を完全に取り除く方法として、フロッシングという器具を使って歯と歯の間などに溜まった歯垢をとる方法もあります。

不適合な入れ歯や被せ物が原因で炎症を起こしている場合は、これらを調整したり除去して形態を修正します。また、元々歯並びや咬み合わせが良くない場合は、歯列の矯正や咬み合わせの調整が行われることもあります。

治療の基本は患者様ご自身の歯磨きであり、毎食後丁寧にブラッシングすることによって歯肉の上皮を強くし、細菌などに対する抵抗力が高まる効果も期待できます。

進行した歯槽膿漏の治療

歯周組織が破棄され、歯の周囲に深い歯周ポケットがある時は、その中に歯石が沈着していて完全に歯垢や歯石を取り除くことが出来ません。そのため変形した歯周組織の形を修正するための簡単な手術が必要になってきます。この手術は歯垢や歯石を完全に取り除くためのものです。

歯がグラグラと動く場合は、隣り合った歯を連結して固定させ、動かないようにします。連結の仕方はステンレスの細いワイヤーで結び合わせる方法や、歯を削ってブリッジのように金冠をかぶせて歯と歯をつなぎ、セメントで固定する方法などがあり、歯の状態によって使い分けます。また、歯の移動がおこって歯並びが悪くなった場合は、歯並びをよくする矯正歯科治療を行います。歯が抜けて、残った歯に大きな負担が掛る場合や、咀嚼も出来ない場合は入れ歯やブリッジで補います。

このように、歯の矯正や入れ歯などの治療を受けても咬み合わせが改善されない場合があります。その時は、咬み合わせをよくする咬合調整や、咬み訓練をするオーラル・リハビリテーションが必要になります。